高脂血症について(アメリカ心臓病学会編)

本日も院長は診療終了予定時間の19時から21時まで診療を継続しております
あ、いや、患者さんはいらっしゃいませんが・・・
暫くは西調布の皆さんの医療需要について調査も含め、居残りでございます

せっかくですので、今日は、先日に続きアメリカ心臓病学会(American college of cardiology; ACC)が作成したガイドラインで一緒にお勉強したいと思います

突然ですが、ACCのガイドラインでは高脂血症治療について10か条が挙げられていますので、まずは、それを一緒に見ていきたいと思います

1つ;全世代にわたって健康的なライフスタイルを保つということが何より大切である

1つ;ASCVD(アテローム性動脈硬化症)の患者さんは、薬剤治療を行ってしっかりと(50%以下に)LDL-C(悪玉コレステロール)を下げることが大切である

1つ;ASCVD(アテローム性動脈硬化症)リスクがvery highの患者さんで70mg/dL以上となっており、現在までに心血管イベントがある方はスタチン(これについてはWikipediaが詳しく説明しているのでそちらを参照してください;スタチン(Wikipedia)←クリック、タップで別ウィンドウが起動します)のみで治療するのではなく、他の治療を加えた方が良い

1つ;LDL-C(悪玉コレステロール)が190mg/dLを超える重症な高脂血症の患者さんは、ASCVDリスクに関係なく強化スタチン療法を開始せよ

1つ;40-75歳の糖尿病患者さんのうち、LDL-Cが70mg/dLを超える患者さんはASCVDリスクに関係なく強化スタチン療法を開始せよ

1つ;40-75歳の患者さんはスタチン療法を開始する前に一次的なASCVD防止について医師-患者間でよく話し合いをした方が良い;例を挙げれば、喫煙、高血圧、LDL-Cの値、ヘモグロビンA1cの値そしてASCVDリスクがどうか等について

1つ;40-75歳の糖尿病でない患者さんのうち、LDL-Cが70mg/dLを超えており、ASCVDリスクが7.5%以上の患者さんは中等度のスタチン療法を開始した方が良い

1つ;40-75歳の糖尿病でない患者さんのうち、ASCVDリスクが7.5-19.9%の患者さんはスタチン療法を開始した方が良い

1つ;40-75歳の糖尿病でない患者さんのうち、LDL-Cが70-189mg/dLで、ASCVDリスクが7.5-19.9%の患者さんは冠動脈石灰化スコア(Coronary artery calcification score; CACs)スコアを測定した方が良い<CACsについてはまた後日お勉強しましょう、心臓CTで簡単に測定できる検査です;当院でも近隣の調布東山病院に依頼し撮影することが可能です>

1つ;高脂血症の治療(スタチンによる内服治療だけでなく、食事療法、ライフスタイルの改善なども含みます)を開始したら、1-3か月に1度採血して評価し、内服の開始や用量の変更などを検討しましょう

さて、10か条をすべて挙げてみましたが、如何でしたでしょうか

まずは、コレステロール値が高いと何がいけないのか、がご理解いただけるのではないかと思います

そうです、結局のところ、コレステロールが高いことでアテローム性動脈硬化症のリスクが高くなるのがいけない、ということなのですね

もうひとつのキモは悪玉コレステロールがとっても高い人、ASCVD risk calculatorでアテローム性動脈硬化症のリスクが高い人や、糖尿病の患者さんについてはより注意しなければならないということ

ただ、これはあくまでもアメリカにおけるデータをもとにして作成されたものですので、人種間での差異は出てくるので、必ずしもこの通り、ということではないと思います
ご心配な方は当院へご相談院いただければと思います

他、閉経が近い(あるいは閉経された)女性の高脂血症についても、検診などで悪玉コレステロールが高いと指摘された方もぜひ、当院でご相談ください

カラダとココロのクリニック ~西調布院~は京王線 西調布駅から徒歩0-1分でアクセスもしやすくなっております、スタッフ一同お待ちしております、このページの最後にWebフォームがありますので、お気軽にご予約下さい(入力が面倒、という方は必須項目のみで結構です)、ご予約いただけましたら、当院のスタッフが返信をいたします

最後に英文にはなりますが、治療アルゴリズム(フローチャート)を掲載しておきます

“高脂血症について(アメリカ心臓病学会編)” への2件の返信

  1. なかなか良い質問だと思います
    確かに、75歳以上の人どうなるの?って思いますよね
    簡単に言ってしまうと「わからない」が正しいのだと思います
    要するに、データがないのでわからない、ということですが
    75歳以上の方は当然75歳の方よりもリスクが高くなりますので
    天井設定して計算するしかない、ということになります
    ただ、前述したように、データとして正しいかどうかは
    「わからない」ということになります

  2. ひょっとして私は冠動脈石灰化スコアの検査を受けた方がいいのでしょうか?喫煙をしている。高脂血症である。血縁者に心筋梗塞あり。突然死は、怖いです。心筋梗塞も、恐ろしいです。次回のコメント期待してます。後、質問ですが。75歳以上の方は?どうなるんですか?

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