糖尿病について(日本糖尿病学会編その1;基礎知識)

正確には2型糖尿病について、ですね
糖尿病は現在、いろいろなことがわかってきていてですね

そもそも「糖尿病になりやすい人」という方がいて
その方が高カロリー食(特に高脂肪食)だったり、運動不足だったり
その結果、肥満になったり、ストレスや加齢などの環境因子により発症します

ただ、やはり大きく言えることは、素因はあっても、ならない人はいますし
素因が無くても生活習慣が悪ければ発症する人は発症するわけです

持っておきたいイメージは急激な血糖の上昇(急激なカロリー摂取)や摂取したカロリーに対する、相対的なカロリー消費の不足が糖尿病の大きなリスクに成り得るということです

そして、そもそも、糖尿病が特定疾患療養管理料の対象疾患(医療機関が月に2回まで初診料と同様の管理料を請求できる疾患群)に指定されているのは管理に手間と時間がかかるからです
手間のかかることをしているのであるからして、診療報酬を多くしましょうということですね

ここで読み取っていただきたいのは、医者がそんなに請求してズルい、とかそういうことでなくてですね・・・

理解していただきたいのは、この特定疾患に指定されている疾患はドンと腰を据えて病気と向き合う必要性が、患者さんにもあるのですよ、ということです
患者さんにとっても、病気と付き合ううえで手間と時間がかかる疾患なのだ、ということです

なので、糖尿病が気になる患者さんたちには是非、この下の院長の長い話に付き合っていただきたい、と思うのです

この記事は、ある程度長くなることが予想されますので
いつもの予約Webフォームを先に置いておきます
当院にご連絡いただいて、ご相談するのも一つの手、かもしれません

では、いつものWebフォームです
Webフォームの下にも、記事がありますので是非読んでくださいね

性別(診察券をお持ちの場合には必要ありません)

では、もう少し詳しいお話をしていきます

まずは、糖尿病になって何がいけないのか、ということです
前回までの疾患シリーズ、高血圧や高脂血症でもお話ししたように
糖尿病になって何が悪いかを知るということは、病気と向き合う第一歩であると
そう考えています

simeji
神経の障害(糖尿病性神経障害)

眼の障害(糖尿病性網膜症)

腎臓の障害(糖尿病性腎症)

と言われていて、さらにここに動脈硬化(ASCVD)が加わるのです

いきなり、「しめじどう?」とか言われてもピンと来ないかもしれませんが
こうやって覚えてください、ということです

これについては、高血圧や高脂血症でもASCVDに触れていますので、何がいけないかはご理解いただけていると思いますが、大事なことなので何度でも言います

アテローム性動脈硬化症(ASCVD)は脳卒中(脳出血・脳梗塞)や心血管イベント(狭心症・心筋梗塞)の原因・リスクになりますよ~!

これら「しめじ」に共通している原因キーワードは高血糖状態というストレス刺激による血管(もしくは神経)の疲弊です、その細胞群が疲弊し、障害されるということです
どんなものでも、高濃度のものにさらされれば、疲弊(痛かったり)しますよね
例えば、濃いぃ塩水に傷を浸けてみたりとか<生理食塩水につけたら痛くないです>
ストレスがかかって、心が疲弊したりとか<少しのストレスがあるくらいがいいかも?>
どんなものでも「ちょうどいい」っていうのが良いわけです

では、次に障害されることによってどんなことが起きてくるのかですが

神経の障害は一般的には「末梢神経障害」つまり、先っぽ、先端の方の神経が障害される、と言われていて、手先足先の感覚が鈍ってしまったり、人によっては腸管の動きが悪くなって便秘の原因になったりします
特に手先足先の感覚の鈍麻は皮膚潰瘍の原因になったり、ひどいと手足の切断にまで至る方もいます、多くはないですが・・・怖いですよね・・・

眼の障害は、眼球の一番奥にある「網膜」と呼ばれる神経の集まるところがあるのですが、ここも「末梢の神経の障害」の一環として障害され、最悪の場合には眼が見えなくなってしまう方もいます
ですので、糖尿病と診断された方は、眼科への受診をお勧めしています、「眼底を診察してもらってきてください」とお話しています

腎臓の障害は、腎臓の細い血管が障害されることで、腎臓の細胞が障害され、尿をうまく作ることができなくなったり、腎臓に言わば穴があいてしまって、血液中のタンパクが失われてしまったりします、蛋白尿というやつですね
最悪、透析治療を余儀なくされる方もいて、週に2-3回、3-4時間の透析クリニックへの受診をしなければならなくなることもあります

次の項では糖尿病の診断についてお話ししたいと思います

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