紫斑について①
ぶつけていないのに痣が出来ていた
手を切った時や鼻血が止まらないといった症状
⇒血液の病気、もしくは血管の病気の可能性があります
出血傾向(血が止まりにくい状態)の原因
- 一次止血(出血した場所に血小板が集まり止血する)で活躍する血小板の量や質の問題
- 凝固・線溶系(血液を固めたり、溶かしたりする機能)の問題
血小板の問題 緊急性の高い病気
ITP(特発性血小板減少性紫斑病)血液中の血小板が減少する血液の難病
症状⇒手足の紫斑、鼻血や口腔内の出血など
女性では月経血が増加したり、止まり難かったり⇒貧血を起こす
DIC(播種性血管内凝固症候群)
通常、血管内では凝固しない血液が血管内で固まる事により
全身の微小な血管に血栓が出来て臓器の機能不全を起こす
痣が出来やすい・血が止まりにくくなる
他にも、腎不全症状(尿が少なくなる)や呼吸困難
下血(便に血が混じる)・血尿・吐血などが起こり得ます
TTP(血栓性血小板減少性紫斑病)
微小な血管内に血栓が大量に作られ血液中の血小板が減少する病気で
出血斑(痣)だけではなく黄疸や貧血・全身の倦怠感・精神状態などの症状が表れる
HUS(溶血性尿毒症症候群)
O-157など腸管出血性大腸菌などが原因で
溶血性貧血(赤血球が溶ける)・血小板減少・尿毒症などを起こし
嘔吐・下痢・血便などの前駆症状(前触れ)から始まり
出血斑(痣)・全身倦怠感などの症状が起こる
⇒進行すると、腎機能の急激な悪化や貧血
時に痙攣や意識障害・昏睡など重篤な事態に進展する事もある
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