浮腫=むくみ について
何らかの原因により、毛細血管から染み出す水分量が増える
又は、細胞間質液(細胞を配置する枠組みのようなところ)から
血管に戻す量が減り、細胞間質液が多くなる事で起こります
細胞と細胞間質には常に水分が存在している為
足の場合、靴下の後が少し残る位の状態は正常です
細胞間質液はリンパ管にも液体を送り込んでおり
リンパ管が手術等によって詰まる事が浮腫みの原因になる場合があります
何故起こるのか❓
1.血管内の静水圧の上昇
静水圧;心臓などのポンプ圧がかかっていないときでも
水が存在しているだけで血管に圧がかかっている状態のこと
血管内の水分が多くなり過ぎた時
もしくは静脈が何処かで塞き止められ
静脈血圧が上昇し、血管から染み出します
水を貯めすぎたダムが溢れてしまうイメージ
原因としては
➡心不全・腎不全・下肢静脈瘤・深部静脈血栓症
血栓や腫瘤により血管が圧迫された時などがあります
水分量が増える事で起こる
水分や塩分を取り過ぎた時に浮腫むのは
血管内の水分量が多くなり、静水圧が上昇するためです
人間のカラダも野菜と同じで
塩分が多いと水分が濃度の濃い方に移行してしまいます
2.浸透圧の低下
血管内の栄養が少なくなると血管内に水分を保つ為の力が低下するので
水分を血管内に保って置く事が難しくなる事があります
その為、血管の外に水分や塩分が増え、カラダが浮腫みます
原因としては
➡栄養失調・ネフローゼ症候群・肝硬変などがあります
3.血管透過性が高くなる
血管透過性;血管と血管外の物質の出入りのしやすさの事です
何らかの疾患で血管自体が血液を保って置く事が難しくなり
水分が血管外に出てしまい浮腫む事があります
原因としては
➡膠原病・内分泌疾患 など
4.リンパ管の閉塞
リンパの流れが停滞する事で起こる→リンパ浮腫
5.長時間同じ姿勢でいる事
長い時間立ちっぱなしや座りっぱなしでいると
下肢に水分が貯まり浮腫みの原因になります
☆浮腫みに加えてカラダが変調をきたした場合は
当院でご相談ください☟
- 食事や服薬の直後に浮腫みが出現した(血管運動性浮腫)
- 数日の間で局所に浮腫みが出現した
- 薬を飲み始めた、若しくは変えたタイミングで出現した(薬剤性)
- 夜に息苦しくて横になれない(心不全)
- 一週間程前に熱が出た後に浮腫んできた(溶連菌感染後糸球体腎炎)
- 尿が泡立つ様になった
- 関節の痛みを伴う(膠原病<リウマチ関連疾患>)
- 下肢の静脈瘤(足の表面にある静脈が拡張し浮き出した状態)に気付いた
- 肝臓が悪いと言われている人が浮腫になった
- 疲れやすい
- 脈がとてもゆっくり(若しくは、とても速い)
- 暑がりで汗をかく様になった(若しくは、汗をかかなくなり寒がりになった)
- 急に体重が減った(甲状腺疾患)など